2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「心の交流」

「心の交流」 「こんにちは!」 --------眉毛が、かすかに動いた 「こんにちは!、今日はいいお天気だねえ」 -------------お目目が、声のほうに動いた 「こんにちは!、今日はしゃっくりが出てるねえ」 -----------瞳のピ…

E.EngⅠ

「痛みのかけらさえ見当たらない愛は、どうみてもそれは愛とは言えない。」 “LOVE THAT IS NOT ALL PAIN IS NOT ALL LOVE” Antonio Porchia Erling Eng (文責 森 直作) ベトナム戦争の退役兵士たちの多くは、 不安障害とか、 重症の場合はしばしば妄想性の…

E.EngⅡ

E.Eng 戦争の世界と平和の世界の間に横たわる溝を、あえて越えようとしなかったとき、 私は彼らを、単に社会病質とか精神病としか、見ることができなかった。 しかし、いまや私の理解したことが、 まさに正しくて、治療に役立つと分かった。 私の気持ちを兵…

E.EngⅢ

E.Eng 1988年8月21日、大統領の側近の観察によれば リンドン・ジョンソンは、独断で、ヴェトナムへのアメリカの関与を拡大する決定をした: そのころから、彼の態度やふるまいは、驚くほど、変化して、妄想性の様相を呈した。 大統領のスタッフミーティング…

E.EngⅣ

E.Eng 私は、戦争の傷について話しているとき、しばしば 「我々の自我は、どこにあるのか?」と尋ねられたが、答えられなかった。 愛と死、生きることと死ぬことの相互の透明性がどの程度か これが私の懸念だった。 精神的外傷とは、その透明度を達成しよう…

E.EngⅤ

E.Eng 兵士たちは 愛の対象を生かそうとしたが、それは彼らの愛への挑戦であった、 彼らが希まないことが、いずれにしろ起こった。 彼らは実際には起こってしまったこの「苦しみ」の存在を許せなかった どうにかして、彼らが参加したものは、単に目撃しただ…